トンネル覆工の剥落対策としてのポリウレア樹脂吹付けの模型実験と試験施工

摘要

鉄道トンネルの維持管理上，剥落事故は列車の安全運行を脅かす事象であり，適切な検査と措置によりrn未然に防がなければならない．本研究ではポリウレア樹脂を吹付けた場合とアラミド繊維シートを貼り付rnけた場合の挙動を，曲げ試験，トンネル覆工模型載荷実験により評価し，整理した．模型実験ではコールrnドジョイント等に着目し，ポリウレア樹脂を吹付けることで，大変形時の耐力低下や剥落を防げることをrn確認した．さらに，廃線トンネルにおいて漏水の有無，下地処理の方法をパラメータとして試験施工を実rn施した．その結果，狭い坑内においても短時間でポリウレア樹脂を吹付け可能なこと，漏水の有無，下地rn処理方法によらず，1 年間経過しても付着強度の低下が見られないことを確認した．