心室期外収縮の治療戦略

摘要

心室期外収縮(PVC)の治療には，経過観察(定期観察含む）?薬物治療?力テーテルアブレーシヨンという選択肢がある.治療戦略を考えるうえでとくに重要なポイントは，「基礎心疾患の有無」「不整脈の量（PVC burden，全心拍中に含まれる不整脈の拍数の割合）」「自覚症状」「PVC の起源」である.これらを総合的に考慮し治療方針を決定する.原則としては，不整脈の量が多い場合，そして症状が強い場合には薬物治療かァ ブレーシヨン治療の適応となりうる.アブレーシヨンが選択肢に入る場合は，PVCの起源の場所も考慮しながら治療の 有効性を検討する必要がある.