カワヒバリガイの洗管工法による除去及び 表面含浸工法による付着抑制効果の検証

摘要

カワヒバリガイは特定外来生物の淡水棲の付 着性二枚貝で、我が国では1990年に岐阜県で 初めて確認され、現在は利根川水系や霞ヶ浦等 の関東地方にも定着している。農業水利施設に も侵入しており、開水路、パイプライン、スク リーン等に付着し、死貝による給水栓の閉塞、 落水時の腐敗に伴う汚臭、通水性能の低下等の 被害が生じている（農林水産省、2017）。高密 度に付着している地区もあり、土地改良区等の 施設管理者は、落水時に人力及び小型重機等を 用いて付着したカワヒバリガイを除去する等、 その対応に苦慮している。（竹村ら、2022）