指向性ボアホールレーダ用ダイポールアレーアンテナにおける素子問干渉を考慮した設計法の検討, Design Method of Coaxial-Fed Circular Dipole Array Antenna for Directional Borehole Radar with Considering Mutual Coupling among Antenna Elements

摘要

本論文では，指向性ボアホールレーダのための同軸給電したダイポールアレーアンテナの設計法を提案している。本アンテナでは，坑井内にダイポールアンテナを円状に配列し，同軸ケーブル等の給電線で給電する。到来する波の方向推定をするには沖給電線とブンテナ素子，アンテナ素子同士の干渉を避けることができるようにアンテナを設計する必要がある.本論文では，給電線だけでなく，アンテナ素子間の干渉も理論的に定量化できる評価関数を提案している。計算機シミュレーションにより，この評価関数が波の方向推定に影響を与える周波数帯域を予想できることを示している。更に，この評価関数を用いて，高感度に200MH幽寸近で方向推定が可能なアンテナの設計を行っている。二のアンテナを試作し，フィールド実験によって，確かに200MHz付近で方向推定ができ，高感度化が図れていることを示している。