Morphology演算を用いた可変ブロック法による医用超音波画像の領域分割

摘要

現在，超音波診断装置は医療分野において広く普及しているが，そのBモード像は，映像系や特有のスペックルパターンによって不鮮明な画像となる．このため，専門医師による診断に頼られており，自動診断システムの開発が望まれている．特に，乳腺腫瘍の診断については，画像における組織の濃度レベルや形態的な特徴が医師による診断情報として用いられるため，画像解析による診断の自動化が期待される．超音波Bモード像の画像処理においては，一般の画像処理とは異なり，スペックルの性質を考慮した手法が求められる．