アナログIC設計における対称配置制約を考慮した配置手法

摘要

高性能アナログICのレイアウト設計では，しばしば複数のセル対を水平，若しくは垂直な軸に対して線対称に配置することが要求される．Balasaらは方形配置表現方法であるsequence-pairを用いて，対称配置制約とsequence-pairによる制約を満たした配置を得る手法を提案した．しかしこの手法は，セル同士が重なってしまったり，最密な配置を得ることができない等の欠点がある．そこで本論文では，sequence-pairと対称配置制約から得られる線形の制約式を線形計画法によって解き，与えられた制約のもとで最適な配置を得る手法を提案する．