直交変換を用いたフラクタル動画像符号化

摘要

画像のもつ自己相似性を冗長性として符号化を行うフラクタル符号化が，近年活発に研究されている．本論文では，一連の動画像において，時間軸方向の冗長性を直交変換によって取り除いた後，周波数成分ごとに並べ換え，フラクタル動画像符号化を行う直交変換を用いたフラクタル動画像符号化を提案する．従来のフラクタル動画像符号化と比較すると，ほぼ同じ情報量において平均PSNRの向上が見られた．