整数階調値の画素から構成される画像の可逆フラクタル表現が可能なことについて報告する.PIFS(Partitioned Iterated Function System)に基づいた具体例を用いて示している.次の三つの方針により可逆表現を可能にしている.(1)復号画像の各画素の階調値は,復号化時の演算で得られた演算値に丸めを施して得る.(2)復号化時の演算で得られる演算値が,丸めたとき,符号化画素の階調値になる範囲に収まるようにする.そうなるような符号化を行う.(3)復号化時の演算に演算誤差のあることも考慮する.
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