離散化チャネル結合法と漸近係数法を用いた天体物理学因子S_(17)の決定

摘要

天体物理学因子S_(17)は、ニュートリノ物理と直結した極めて重要な物理量である。 我々は、入射核分解反応を精度良く記述できる3体模型である離散化チャネル結合法（CDCC）と、不安定核の詳細な構造情報を知らずして、波動関数の漸近領域の情報だけからS_(17)を決定できる漸近係数（ANC）法を組み合わせることで、これまでの研究で求められてきたS_(17)に（陽に暗に）含まれている理論誤差を大幅に減少することに成功した。