腸管病変で発症した高齢女性のHenoch-Sch6nlein紫斑病の1例

摘要

はじめにHenoch-Schonlein紫斑病は小児 が多く，成人はまれである.今回われわれは入院 中に発症した高齢患者を経験したので報告する.症例：82歳，女性.主訴：発熱，胃瘻造設.既往歴：76歲のときに脳出血.77歳のときに 大腿骨頭骨折.現病歴：全介助を必要とし，特別養護老人ホー ムに入所していた.数力月前から誤嗨性肺炎を繰 り返すために，胃瘻造設を勧められていた.再び 38degCの発熱が続いたために当院へ紹介され，肺炎 の診断で入院となった.抗生物質(ABPC/SBT)で 軽快後に胃瘻造設目的で上部消化管内視鏡検査を 行った.