超伝導を用いたLANシステムの動作実験に世界で初めて成功

摘要

現在、市販されているハイエンドルータのスイッチファブリックカードは、1枚あたり約430Wの消費電力。 これをフル実装したシャーシ全体の消費電力は10.4kW（AC）と言われている。 文科省が昨年発表した「科学技術動向」レポートによると、LSIの低消費電力化技術が進むことを前提にしても、ルータの電両区消費量は2020年までに100億kWh/年を超える。 現状の15倍程度の消費量だ。 NGN、HD動画像伝送など、ネットワークトラフィック増の要因は日々増えていると言ってよい。 独立行政法人 新エネルギー#12539;産業技術総合開発機構（NEDO）は、超電導デバイスを用いた超低消費電力ルータ実現に向けて、超電導デバイスとそれを搭載した機器の開発に必要なプロセス技術、回路技術、実装技術等の開発を実施している。 このプロジェクトの委託先である、財団法人国際超電導産業技術研究センターは、ネットワークデータの行き先を高速に切り替える超電導スイッチ#12539;プロトタイプシステムの開発に成功した。