耐故障パイプラインプロセッサの実行ステージにおける改良

摘要

プロセッサに永久故障へ高い耐故障性を付与するためにはその全ての構成要素において対策を行う必要がある．空間冗長を利用する手法はモデルがシンプルであり，パイプラインプロセッサに対しても有用である。 パイプラインの各ステージに対し誤り訂正符合や回路多重化を行う手法である．パイプラインプロセッサにおいてファンクショナルユニットの故障は演算能力の低下を引き起こすため，プログラムの実行速度に大きな影響を与える. 本稿では回路多重化された演算器を細粒度化／再構成することにより，故障発生時の機能喪失を低減する?回路の細粒度化を実行した場合には追加回路が必要であるというペナルティが存在する．しかし故障発生部位がベストケースの場合には機能喪失を防ぐ事が可能であることが得られた．