光集約PONシステムにおける検討

摘要

従来より高速でかつ安価な通信サービスを提供するGE-PONが商用導入されたことにより、日本におけるFTTH （Fiber-To-The-Home）サービス加入者は1,900万加入を超えることとなった。またGE-PONの後継技術として10Gbps級PONの標準化が、ITU-TおよびIEEEで進められ、2009年9月には10Gbps伝送能力を持つ10G-EPONの標準化がIEEEで完了し、現在光デバイス開発、またシステム評価が活発に行われている。このため将来的には、既存のGE-PONと10G-EPONが同一伝送路で通信サービスを提供する運用が想定されるため、光加入者終端装置（OLT）にはさらなる上り帯域の効率的な帯域制御と集約化が求められてくる。そこで本稿では、GE-PON·10G-EPON共存下においてOLT の効率的な帯域制御と集約化を実現するための中継装置である光集約通信装置（OCU）について検討をおこなった。