本稿では,K. V. Rashmi,N. B. Shah and P. V. Kumarが提案した最小ストレージ再生成符号を拡張した再生成符号を握案する.Rashmiらの最小ストレージ再生成符号では,メッセージ行列に2個の対称行列を用いているが,本稿で提案する拡張した符号では,任意のδ(≧1)個の対称行列をメッセージ行列に用いても再生成符号を構成できることを示す.さらに,拡張符号に対し,秘密分散構造を構築できることを示す.拡張符号の秘密分散構造により,従来の最小ストレージ再生成符号では2個以下のノードが保存する分散データに対し安全性が保証されていたものが,拡張符号ではδ個以下のノードが保存する分散データに対する安全性を保証できる.また,分散データと同様に,再生成用データに対する安全性も保証できる.
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