#8810;白血病の診断方法#8811;染色体分析：分染法とFISH法―どう使い分けるか？

摘要

1. 20細胞の染色体分析では，統計学的に信頼度99の場合，＜21のモザイクが検出 感度以下，50個と100個の分析ではそれぞれ＜9とく5である． 2. 染色体構造異常を1細胞のみに検出した場合（single cell abnormality）であっても，腫瘍 クローンの存在が示唆される．とくに，病型特異的異常には診断的意義がある． 3. 間期核FISH法では，シグナルの分離より融合を検出する方法が高感度であり，ニつのプ ローブが100～200kbに近接した場合には，シグナルの重なる． 4. SKY法では，転座によって隣接した蛍光が境界領域で合成された色調を呈し，「挿入 （insertion）」と誤る場合があるので注意を要する．