本論文では,無線センサネットワークの時刻同期と位置同定を統合化する手法を提案する.本手法は,Time of Arrival(ToA)による位置同定手法を基本としている.ToAによる位置同定においては,各ノード間での高精度な時刻同期が必要となる.このため,本手法では,時刻誤差をパラメータ化し,各ノードの位置座標とともに同じ方程式で同時に求めることによって,結果的に時刻を同期させる.さらに,時刻同期と位置同定に必要な通信を統合することで,通信パケット数を削減する.計算機シミュレーションによる評価によつて,提案手法の有効性を示す.
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