10 Gbaud QPSK RoF伝送時における直接周波数下方変換方式W帯IQミキサのIQ不均衡の影響評価

摘要

光ファイバ無線技術によるミリ波帯無線の研究開発において，ヘテロダイン方式による無線信号受信技術が広く利用されている．しかし，ヘテロダイン方式では，後段の中間周波数帯増幅器及びアナログ·デジタル変換器に最低でも変調速度の2倍程度以上の帯域が求められるため，広帯域な信号へ対応することが難しい．一方，直接周波数下方変換方式を用いることで必要帯域を劇的に削減することができるものの，直接周波数下方変換方式では混合器の周波数特性により生じるIQ不均衡が課題となる．本研究では，W帯を用いたRoF伝送において，受信方式に直接周波数下方変換方式を採用した際のIQ不均衡がシンボル速度1-10Gbaud QPSK信号に与える影響を評価する．