インターネットの普及とともにウェブアクセシビリティはますます重要になっている。ウェブアクセシビリティの標準JIS X 8341-3が2016年に公示されており、達成基準を定義することで評価項目が明確になっている。しかし、JISに基づく評価は非常に多くの評価項目があり評価コストが高いことが課題であり、ウェブアクセシビリティの対応がなかなか普及していないのが現状である。本稿では、展示会サイトのパネルのデザインを題材に、アクセシビリティに詳しくない人が制作したパネルの配色を調べた。その結果、強調に使われる赤文字などのコントラスト比が見た目の感覚と異なることがわかった。アクセシビリティ対応の意識はあっても、知識の不足が対応の進まない一因となっていることが示唆された。
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