大規模修繕事業におけるグラウンドアンカーの老朽化対策への取組み

摘要

NEXCO3会社が管理するダラウンドアンカー（以下, アンカー）の施工量は12万本以上にもなる。このうち， 地盤工学会の防食基準が改善される前に施工された旧 タイプアンカーについては，写真-1に示すように，鋼 材の腐食により所定の機能を維持できていないものがあ り，大規模修繕事業において新タイプアンカーなどによ り対策を行う方針が示されている。旧タイプアンカーの老朽化に伴う新タイプアンカーの 施工は，法面変状の発生に伴い行われる追加アンカーと は目的が異なる部分があり，この点を踏まえて事業に取 り組む必要がある。しかし，旧タイプアンカーの老朽化 対策における施工実績はまだ少なく，これから大規模修 繕事業を進めながら技術的課題を抽出し，解決を図る必 要がある。本論では，アンカーの大規模修繕事業の取組 み状況について，施工事例などを踏まえて述べる。