高速ネットワークにおける多バイト遷移非決定性有限オートマトンによる侵入検知

摘要

ネットワーク侵入検知においては，ネットワークのセキュリティ向上のため，ウイルスパターンの更新が生じた場合，更新された任意のウイルスパターンを即座に設定可能なネットワーク侵入検知システム（NIDS）が望ましい．このようなNIDSを“プログラム可能”と呼ぶ．一方，伝送速度10ギガビット以上の高速ネットワークに対しては，従来のプログラム可能NIDSは回路の動作速度の制約のために利用することが困難である．本稿ではネットワーク伝送速度の高速化に対処するため，多バイト遷移非決定性有限オートマトン（NFA）に基づくプログラム可能NIDSを提案する．さらに，提案手法をFPGAに実装し，実験的に評価する．