散乱信号受信による異物の2次元座標推定

摘要

筆者らは，広大な空港の滑走路を監視するため，大気減衰の少ない90 GHz帯のミリ波とファイバー無線（RoF）技術の組み合わせにより，高い空間分解能で広いカバーエリアを実現できるミリ波レーダーシステムの検討を進めている。その中で、鏡面反射が支配的になる単純形状物体の検出確率を向上、長距離測定時のアンテナビーム幅によるアジマス誤差を低減させるため、光アナログRoF接続型マルチスタティックレーダーの開発を行っている。本稿では、複数の送受信遠隔アンテナ局による物体の2次元座標推定手法の概要を報告する。