自己免疫性多発性内分泌腺症候群の診断基準・病型分類

摘要

内分泌臓器特異的に単核球を中心とした細胞浸潤がみられ，その細胞成分に対する自己抗体が検出されたことから，自己免疫性内分泌疾患の概念が確立されてきた．1855年のAddisonによる慢性原発性副腎皮質機能低下症の記載以来，橋本病 嫢槭蠉u炎が報告され，その後も下垂体前後葉，副甲状腺，性腺などに同様な疾患が見出された．現在，Table 1に示すような自己抗体が各内分泌臓器の細胞成分に対して認められている．