OSSのバージョンアップにおけるソフトウェア資産の再利用性の検討

摘要

光アクセスサービスを早期に提供する為に，OSSを効率的に開発することが求められる．様々なサービス要求に対応する為，既存のOSSをバージョンアップさせる場合がある．バージョンアップによって開発されるOSSでは，ベースとなる既存のOSSがない新規開発のOSSより，既存のOSSの資産を有効活用していると考える．そして，既存の開発資産を利用することで開発期間を短縮できる見通しは得られている．しかしながら，バージョンアップ開発でも，既存のOSSの機能を再利用せずに白紙から開発資産を作成したほうが短期間で開発できる場合がある．バージョンアップ開発時に再利用するべきかどうかの判断が必要となる．そこで，既存のOSSの資産を利用して開発する際に，要求元となるユーザの要求と既存システムのシステム要求の対応関係を的確に把握し再利用する既存の資産を特定することと，機能毎に再利用して効率的に資産を作成できるのかを判断することが課題となる．本稿では，既存のOSS開発の資産から再利用する資産を特定し再利用すべきか判断する方法を提案する．