全身性ェリテマ卜ーデスの中枢神経病変-とくにループス精神病と自己抗体

摘要

全身性ェリテマ卜ーデス（SLE)における中枢神経病変（CNSループス）では多彩な精神神経症状がみられる が，とくにdiffuse psychiatric/neuropsychological syndrome(ル一プスお神病)か臨床上問题となる.ループ ス精神病では髄液中の抗神経細胞抗体の上昇がみられる.この抗神経細胞抗体のなかては.神経細胞の表面の グルタミン酸レセブター（NR2)に対する抗体が注目されている.一方，抗リボソームP抗体ゃ抗Sm抗体も 抗神経細胞抗体である.ステロイド精神病との鑑別がしばしば問題となるが，ループス精神病の的確な診断に は髄液中のIL-6が有用である.