既有ドキュメントの閲覧や Web 探索などを経ながら,文書の作成·推敲を積み重ねる複合的なドキュメンティング作業が行われる機会が増してきている.そこでは,作業の経緯や成果物を的確に管理し,後の作業に活かすことが重要である.しかし,作業の長期化や介在する情報の多さゆえ容易ではない.特に,以前に作業経過で使用したドキュメント等を再び閲覧したい場面がしばしば生じるが,フォルダ管理やブックマーク等では上手く想起し難い実情がある.本研究では,視覚的な作業場面に焦点を当て,スクリーンショットをトリガとして,過去に使用したドキュメント等の想起支援手法の開発を目指す.本論文では,まず,支援の枠組みについて述べる.その上で,想起の手助けと成り得る有望なスクリーンショットの抽出手法について述べる.さらに,実際の履歴データを用いたスクリーンショット選定に関する実験について報告し,提案手法の特徴について考察する.
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