我々は,様々なOSS(Operation Support System)の個別開発によるコスト増加を解消し全体最適化の実現を目指して,データモデリングの観点からはTM Forumの情報フレームワークSID(Shared Information and Data model)を使ったデータ項目の共通化を実施する際の技術的課題を明確にし,OSSアプリケーションに対するデータ共通化の実現方式の観点からは仮想データベース技術を利用したOSSデータ統合方式を提案してきた.しかしデータ共通化の取り組みは多くの組織を巻き込むことになるので,実際にデータ共通化する前にデータ共通化による開発コスト削減効果を評価するための定量的手法が必要になる.本稿ではシステム開発の規模に焦点を当て,国際標準にもなっているソフトウェア規模推定手法であるファンクションポイント法をベースとした評価手法を提案する.
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