近年、パブリッククラウドサービスの利用が増加している。そのパブリッククラウドサービスを提供する事業者がIaaS (Infrastructure as a Service)の基盤となるシステムを構築するために利用できるソフトウェアとしてOpenStackがある。OpenStackはオープンソースのソフトウェアであり、多くの個人や組織が参加するコミュニティで開発が進められている。OpenStackは6ヶ月という間隔で新バージョンがリリースされ、かつ、メンテナンス期間も2世代までと短くなっており、比較的短い期間でアップデートが繰り返されることとなる。そのため、ユーザのサービス利用に影響を与えることのないアップデート手法が必要とされる。本論文においてはユーザのサービス利用に影響を与えることのないアップデート手法を提案し、その手法について評価を行なった。その結果、現在においてはユーザのサービス利用に影響を与える課題が発見された。それらの課題については今後コミュニティに協力することにより解決を図る。
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