無線センサネットワーク(WSNs)を利用した地震加速度モニタリングに関する検討が行われおり,地震加速度の収集システムにおいては,数10~100Hzのサンプリングレートが要求される.これまでに著者らは,地震加速度の特性を調査したうえ,WSNs,Wireless Distribution System,データベースサーバから構成される加速度モニタリングシステムのテストベッドを構築した.テストベッドによる基礎実験から,WSNsではセンサノードからシンクノードへのシングルホップ通信において,サンプリングレート100Hzで生成されるデータを連続的に伝送することが可能であることを示した.本稿は,テストベッドを用いて加速度データをマルチホップ伝送し,データベースへ格納する実験結果について報告する.結果として,データの収集過程に損失が発生し,その原因はWSNsのマルチホップによる影響だけではなく,データベースへの格納時にも生じることを確認した.
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