本研究では,地方の活性化を目指すためICT技術を用いて地域コミュニティシステムを構築し,観光業などの産業振興を図る手法について述べる.具体的には,地元自治体の発展を目指して観光データや地元商店の販売情報などを積極的に公開する.このため,地元市民だけでなく訪問客などにも参加を促して身近な情報を発信できるクラウドソーシングを実現し,これにより蓄積されるデータをリンク化し公開することで他の参加者にも役立っような観光データや地元商店の特売情報などを提供することを目指す.この地域コミュニティシステムの特徴は,データのオープン化に当たって日本語WikipediaのリンクAPIを利用して関連する用語の構造化が可能となり,類語などを抽出してLOD(Linked Open Data)を容易に構成することが可能になることである.本システムのプロトタイプを現在試作中であり,今後評価の実験を遠して各種データの収集法およびオープン化の有効性を確認する.
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