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陰茎転移をきたした食道扁平上皮癌の1例

机译:陰茎転移をきたした食道扁平上皮癌の1例

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摘要

症例は66歳,男性.胸部食道扁平上皮癌(CT3N1M0, cStage fflA)の診断で,術前化学療法(5-FU+CDDP)を 施行した.原発巣はIR/SDで狭窄が高度あり,2014年12月の手術では周囲臓器への浸潤を認め,R2の胸部食道 全摘?胸骨後経路頸部食道胃管再建術を受けた.術後1か月で陰茎痛を自覚,陰茎右側皮下に約3cm大の腫瘤を 触知した.PET検査でFDGの高度集積を認め,陰茎針生検で食道癌の転移と診断した.同時性左肺転移も認め, パクリタキセル療法を施行したが,多発肝転移が出現しPDとなった.翌年6月に緩和治療に移行,11月に原病 死した.食道癌陰茎転移は極めて稀であるが念頭におくべき病態で,予後不良のため症状緩和を含めた加療を早期から考慮する必要がある.

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