［招待講演］広島の戦後教育は何を求めたか？

摘要

教育先進県といわれた広島の教師たちは、自分たちで歴史を掘り起こし事実を確かめ合いながらこどもたちの教材として使えるものを抽出して学習材を創り出し授業を重ねつつそれを改善して児童生徒たちに理解され良いものに育てて生きてきた。地域に生まれ、地域の文化の中で育ち、地域で働きながらともに生きる生活者として幸せを具体的に実現させる人生を創造していくにんげんとしての自立を求めながらその力を育てていくことこそヒロシマ教育の使命である。豊かな社会を形成するためにことばにこだわり、ことばを大切にしながら積み上げ続ける教育活動の営みから子どもたちとともに語る未来のすばらしさを伝えたい。