塩化ビニル床材からの可塑剤分解物質等の放散メカニズムの解明： セルフレベリング材の含水率，水分の状態が化学物質放散量に与える影響

摘要

近年、建材や施工材から放散される一次汚染物質としてのホルムアルデヒド等が室内空気中で低濃度であるにも関わらず、シックハウスの症状を引き起こす事例が報告されている。そのような室内では、建材や施工材に含まれない化学物質が高濃度で検出されており、その原因として、化学物質が化学反応を起こし、新たな二次汚染物質を生成していると考えられる。 二次汚染の例として、オゾンやテルペン類の化学反応やエステル類の加水分解反応が報告されている。