係助詞「は」または主格の格助詞「が」を含む日本語の文から学習する方法－係助詞「は」と主格の格助詞「が」の働き

摘要

日本語には係助詞「は」と主格の格助詞「が」がある．これらの助詞の1つを含む文は「aはA」または「aがA」と表記される．「a」が主題または主語であり、「A」が述語である．「aはA」と「aがA」という文は「a」に関する情報を与える．そして、人は、これらの文から「a」について学習することができる．助詞「は」と「が」は「a」と「A」の関係を示す記号である．この発表では、「は」と「が」の示す「a」と「A」の関係を明らかにし、人間が「は」または「が」を含む文からどのような情報を学習することができるかを表す．I．「aはA」という文は「a∈｛Aという性質を持つものの集合）」ということを示す．また、「aがA」という文は「（aとAの関係の強さ）＞＞（a以外とAの関係の強さ）」ということを示す．II．人間は「bはaがA」という形の文を何回も聞いたり読んだりすることによって情報を配列として得ることができる．