ステライトNo.6/WC複合焼結材の耐エロージョン性に対するMA-SPSプロセスの効果

摘要

ステライトNo.6は，耐摩耗性に優れたCo基合金であるが，火力発電プラントのような高頻度起動停止の運用を伴うケースでは，高温·高圧配管系統のバルブシート部材の寿命が短くなり，修繕コストが増加している。 そこで，更なる耐摩耗性向上を狙って，WCを添加した複合焼結材を創製し，従来の加工方法であるTIG溶接肉盛溶接法とMA-SPS（メカニカルアロイング法と放電プラズマ焼結法を組合せた）プロセスを用いて作製した部材を各種エロージョン試験により比較した結果，約9倍の特性向上が図れ，寿命延伸に寄与できることを確認した。