基礎施工士制度について

摘要

建設業における機械化施工の進展は，労働生産性の向上など経営の合理化に大きく寄与した反面，作業現場をめぐる環境については，建設機械等による騒音および振動等の発生による問題が都市部において急速に増大した。 これに対応するべく国は，昭和43年6月騒音規制法，昭和51年6月振動規制法の公布制定により，国民の生活環境の保全に当たることとなった。 このような状況下にあって，建造物の築造に当たり必要不可欠な基礎工事施工方法が都市部，特に市街地において，従前のスチームハンマーおよびジイゼルハンマーによるコンクリートパイルを使用する打撃工法の施工は不可能となっとことから，これに代わる新工法による基礎工事施工方法の開発が必要とされることとなった。