現在,実時間メディアのネットワーク伝送において,ネットワークの状況に適応したサービス品質の提供が問題となっている.音声·動画像メディアにおいては,インターネットにおけるネットワークQoS(Quality of Service)の劣化に対する制札 また劣化がユーザに与える影響などの研究が多く行われている.一方,ネットワークを通じた仮想空間共有システムにおいて触覚をユーザに提示することが可能となっている.しかしながら,このような触覚を含む仮想空間共有システムにおいて,ネットワーク品質の劣化がユーザに与える影響についての検討はほとんど行われていなかった.そのため,本論文ではネットワークの状況に適応的制御が可能な触覚を含む仮想空間共有システムを提案する.本システムにおいては,ネットワークにおける遅延,パケット損失に対する対策を行い,量子化·符号化により伝送情報量を低減させる.また,触覚を含むシステムの評価手法を定め,それに基づいてネットワークにおける遅阻パケット損失,また量子化による情報撒先に対する特性を測定することにより,システムに必要とされるQoSパラメータの導出を試みる.
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Graduate School of Science and Engineering, Waseda University, Tokyo, 169-8555 JapanCenter for Spatial Information Science, University of Tokyo, Tokyo, 153-8505 Japan;