P2MPノードとP2Pノード混在下において遅延を考慮したマルチキャスト経路を計算する拡張Dijkstraアルゴリズムの提案と評価

摘要

現在IETFに提案中のマルチキャストMPLSでは，マルチキャスト経路を設定する際に用いられているアルゴリズムの一LつにDijkstraアルゴリズムがある．しかし，既存のDijkstraアルゴリズムは，Point-to-Point (P2P)ノードとPoint-to-Multipoint (P2MP)が混在したネットワーク環境においては，各ノードのマルチキャスト配信機能を考慮していないため，P2Pノードで分岐するような無効な経路が導き出される．そこで，本稿ではP2MPノードとP2Pノード混在下でもP2Pノードで分岐が発生せず，各受信ノードまでの伝送コストを最小にする拡張Dijkstraアルゴリズムを提案し，その評価を行った．