マルナメディア情報をインターネットで実時間転送するためのプロトコルとして,RTPがUDP上で使われるケースが増している.しかし,RTPとUDPのいずれにも送信レート制御が規定されていないために,これらの使用がネットワークふくそうの原因になり,またTCPの通信を押さえ込んでしまう.そこで,RTPにレート制御機能を追加する方法を提案する.ネットワークにたまっているデータ量を,RTP Control Protocolで計測する受信レートV_rと,往復伝送時間RTTの積で推定する.このデータ量を理想的な値に近づけるように送信パケット間隔を制御する.理想的な値はRTTとV_rの変化の状態を観測して定めるが,他のトラヒックの増減が大きいときにはM/M/1モデルで計算した値を初期値にして再度求め直す.更に,他のトラヒツクが減少したときに,いち早く高めた送信レートが適切かを調べるために,送信レートを高めた部分を設けるが,休止区間を挿入して平均送信レートを保つことにした.
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