ゲームプログラミングの協同作業における参加者の活動評価と内省との関係

摘要

ゲームプログラムを改良する課題を，日本，中東，混合の3チームでオンライン環境において協同作業として行った．ゲームプログラムの評価をそのユーザビリティ得点で行い，その要因を調べるために，1）参加者の内省活動，2）チーム内でのコミュニケーション内容，3）参加者の属性，との関係を調べた．内省活動及び参加者の属性は質問調査で抽出し，チーム内のコミュニケーション内容には，談話分析を適用した．まず，チームによるユーザビリティ得点の変化を確認し，チームごとの協同作業によって成果物評価に違いがあることを確認した．次に，ユーザビリティ得点に及ぼす各要因の寄与を相関分析で確認した．その結果，参加者の情報リテラシー，コミュニケーション内容や協同作業における困難さが関係することを明らかにした．これらの結果から，オンライン環境における協同作業の運営や支援の方法を考察した．