3次元テクスチャ特徴を用いた運転者の顔姿勢推定

摘要

本報告では，3次元データと2次元動画像を用いた悪条件を考慮したアルゴリズムを提案する．運転時における心理的および肉体的な疲労による集中力や前方注視率の低下は安全運転を行う上で問題である．しかし，2次元画像と3次元データを用いた従来手法では背景画像を用いるため，顔以外の動物体の抽出が激しく，顔抽出率における精度減少の要因となっていた．そこで，改善策として背景を用いない顔領域の抽出を行うことを提案する．実験結果として，2次元画像の顔候補テクスチャに3次元データの奥行き情報を用いることで従来手法に比べ，激しい変動に強い手法となると同時に，処理コストの低減を行えることを確認した．