Display Week 2018のTouch and Interactive Displaysに関する発表の概要を報告する．今年のTouch and Interactive Displays関連のセッションでは，主に指紋センサ，インセルタッチパネル，インタラクティブ性付与の3つのテーマに関し議論された．指紋センサに関してはディスプレイ埋込み型指紋センサの構成や製品事例が報告され（76.1，76.2）注目された．インセルタッチパネルに関しては，発表された3件の基本構成が同一（TFT基板のVCOM電極を多数のセグメントに分割し，この電極をディスプレイのVCOMとタッチ検出電極に兼用する構成）であり，構成の集約化が進んでいた．このような中，43インチと大型なインセルタッチLCDの提案（69.1）やディスプレイとタッチ検出の時分割駆動に起因して生じる横線の課題の解決策（69.2，69.3）が議論された．インタラクティブ性付与に関しては，ディスプレイに集積されたNFCアンテナからの伝送電力を向上させる技術（83.1），ポリシリコンのひずみゲージをバックプレーンに形成したインセルフォースタッチLCD（83.2），投影容量式タッチパネルと静電触覚ディスプレイの一体化技術（83.3）が注目された．
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