新しい理科カリキュラムを地域から作ろう

摘要

『科学』2000年10月号の，「特集＝なぜ，（自然科学を）学ぶのか」での拙文「21世紀をリードするイギリスの科学教育」の最後に，次の思いを書いた．「日本の教師たちが積み上げてきた優れた実践を集め，共有できるようにし，草の根のカリキュラム作りを進めれば，それは世界の科学教育に大きく貢献するものになる．また日本の将来のカリキュラムの変更に実際的な影響を与えるものにもなるだろう．」そして，この思いを現実にするために，「カリキュラムを考える会」を開くことを提起し，2000年12月25日午後1時から，26日午後5時まで代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで宿泊しての会を開いた．