科学の社会化シンドローム：科学論文の品質保证シンステムピアレビュー

摘要

見聞きすることばづかいが科学的であるか否か一日常的になされる問いかけである．　 今年の春季物理学会では「「ニセ科学」とどう向き合ってゆくか」がシンポジウムのテーマとされた．家電製品の宣伝文句に取り入れられた「マイナスイオン」なる用語，道徳の授業にも引用されるという「水に「ありがとう」とことばをかければ氷結したときに美しい結晶ができる」といった言辞が取り上げられてそのいかさま振りが指摘され，こセ科学による藩影響をどのように抑えてゆくかが議論された（本誌9月号参照）．