職務と人材のミスマッチ解消のためのデータマイニングに基づくコンビテンシーモデルの構築：適材適所の人材配置を実現するためのデータマイニング適応技術

摘要

情報技術の急速な高度化、ユーザニーズの多様化などによるビジネス環境の大きな変化は、職務と人材のミスマッチという問題を顕在化させた。 結果、社員のモチベーションの低下とか早期離職など様々な社会的問題を引き起こした。 多くの企業では、年功性を排した成果主義人事管理システムの導入によりその対応を試みたが、今でも、人材配置、異動は勘や経験を頼りに行うことが多く、問題解決には至っていない。 近年、このような人材ミスマッチを解消するため、業務成果と直接結び付く行動を生み出す能力であるコンピテンシーが注目され始めた。 この報告では、社員の行動、自己目標などの人事データをマイニングすることで、適材適所を実現するためのコンビテンシーモデルの構築技術を提案する。