東京都におけるノロウイルス事例

摘要

過去5年間における東京都の食中毒事例はノロウィルスによる事件数が最も多く、カンピ口 バクター、ァニサキスが次に続いており、患者数においてはノロウィルスによる事例が最も多 い。これら食中毒事例は年間約50件発生し、1,500名前後の患者が報告されている。ノロウイ ルス食中毒の原因としては調理従事者が約7割、食品、特にカキ関連が約3割である。すなわ ち、ノロウィルス食中毒では調理従事者を介した感染が多くを占めており、調理従事者の健康 管理を含めた日頃からの衛生管理による食中毒防止対策が重要となっている。