XMLを用いた構成データ管理システムの実用化

摘要

移動体通信ネットワークは、地理的に分散配置された様々なネットワークエレメント（NE：Network Element）から構成されている。 これらのNEやネットワークを保守する業務をネットワーク管理業務と呼んでいる。移動体通信ネットワークの拡大に伴い、ネットワーク管理業務の効率化の重要性が増し、これまでに様々なオペレHションサポートシステム（OSS：Operation Support System）が開発されてきた。 そのOSSの一つとして、これらNEの構成データの作成管理を行うシステムがあり、それを構成データ管理システム（CMS：Connguration data Management System）と呼んでいる。 新たなサービスの追加に伴い構成データの仕様変更が発生する場合があるが、従来のシステムにおいてはDBMS等のミドルウェアによるデータ管理を行っているため、NEの仕様変更に対して柔軟な仕様追従が難しいことが問題となっている。 この間題を解決すべく、我々は、XMLにて構成データの一貫性制約条件を表現し、NEの構成データ"一慣性制約条件の仕様変更に対して柔軟に追従できるチェック方式を実用化した。 　 本稿では、我々が考案したチェック方式を更に発展させ、XMLを用いた構成データの管理方式について述べる。 また、我々が提案した分散データ駆動型ア山キテクチャ（D3A：Distributed Data Driven Architecture）を用いてCMSを構築する方法、および性能評価について述べる。