MRIによる人体の形態#12539;機能#12539;代謝の可視化技術

摘要

MRI（磁気共鳴イメージング）装置は，核磁気共鳴現象を利用して，生体内のプロトン（~1H）やリン（~(31)P），炭素（~(13)C）などの核種の密度#12539;緩和時間#12539;化学シフト#12539;流れなどの情報を画像化する画像診断装置である．基本となる臓器の断面画像をはじめ，血管像などの多彩な形態画像が三次元的に得られる．更にファンクショナルMRIなどの機能の画像化MRS（磁気共鳴スペクトロスコピー）による代謝の画像化なども可能である．一方，これらの情報を実際的な時間内に取得するための基礎となるスキャンの高速化の技術開発が継続的に進められている．本稿ではそれらの一端を紹介する．