「XX IUPAC Symposinm on Photochemistry」報告

摘要

2004年7月17日～22日の6日間スペインのグラナダにおいて第20回IUPAC国際光化学シンポジウムが開催された．この会議ほ2年に1回光化学のあらゆる分野を網羅してヨーロッパ各地で開催されている．前回はハンガリーのブダペストで開催されており，スペインでの開催は6年前のバルセロナについで2回目であるが，今回はIUPAC国際組織委員長のValencia工科大学M.Miranda教授とGranada大学B.Quintero教授が中心になってスムーズな運営がなされた．今回の参加者は約510名であり，同伴者を加えると550名以上の大きな会議であった．もともとこの会議は有機光化学が中心であったが，光化学の性格上，物理化学関係の参加者も多く，最近では光生物学，光エネルギー，光材料関係の参加者が増え，むしろ純粋な有機光化学の参加者の数が少なくなっている印象さえ受けている．日本からの参加者は1970年代に入ってから徐々に増えほじめ，80年代後半からは毎回多数の参加者を数えている．