集落排水事業の新たな展開

摘要

平成11年7月に，今後の食料・農業・農村政策の理念と基本的な方向を示した「食料・農業・農村基本法」（新基本法）が制定された。 また，農業農村整備事業の新たな展開方向として「国民の視点に立った生産基盤整備の推進」，「新たな時代に対応した農村の総合的整備の展開」，「事業実施の抜本的改革」を3つの柱とした平成13年度予算が編成された。 農業集落排水事業については，一層の効率的な事業の推進を図るため，新たな展開方向の柱の1つである「事業実施の抜本的改革」を行なう観点から，平成12年9月に設置された「農業農村整備の効率的実施に係る委員会」において，農業集落排水事業の特徴である住民参加と地域資源循環機能という「集排らしさ」を一層推進するとともに，社会状況の変化に応じて柔軟に他事業との連携が図れるようにすべきと指摘された。 今後は，指摘事項の実現に向け新たな展開に取り組むことが重要である。