第一世代の超新星と極超新星による元素合成

摘要

非常に少量の重元素のみを含む金属欠乏星は，第一世代星が進化の最期に起こした超新星爆発の名残であると考えられる．すばる等により観測された鉄族，炭素等の特異な元素組成は，第一世代星の多くが太陽の20～130倍程度の質量の大質量星を起源とする爆発－ブラックホール形成に伴う，極超新星を含む多様な超新星爆発－を起こしたことを示唆する．